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Raspberry Piのアップデート(Wheezy → Jessie)

20150219_2

4/25に「Debianの安定板がWheezy→Jessieになりました」と発表されました。そこで今回はRaspberry PiのWheezyをJessieにアップデートしたいと思います。

アップデート情報

Debianのアップデート情報です。(比較用にWheezyもあります)

Raspberry Piの標準OSのRaspbianはDebianベースのシステムとなっています。今までWheezy版を使っていましたが、これを機会にJessieにアップデートしたいと思います。

※2015/05/22時点ではRaspberry Piのダウンロード版はJessieには未対応のようです。

手順

Wheezy→Jessieへのアップデート手順は次の通りです。

  1. 現状(Wheezy)を最新状態に更新
  2. /etc/apt/sources.listの変更
  3. Jessieにアップデート

システムやアプリの大きなアップデートになりますので、念のためにバックアップをとっておきましょう。バックアップはRaspberry Piのバックアップで書いたのでご参考ください。

まずは現状(Wheezy)を最新状態に更新します。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get dist-upgrade

続けてaptのリスト情報をJessie用に修正します。sources.listwheezyの記述をjessieに変更します。

$ sudo vi /etc/apt/sources.list

deb http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi

最後にJessieにアップデートします。注意:ダウンロードとインストールに3時間以上はかかりました。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get dist-upgrade

upgrade/dist-upgradeの段階でいろいろ質問されますので(サービス再起動や設定ファイルの上書きなど)、適宜設定していきます。デフォルトで使っている場合は大丈夫ですが、自分で設定ファイルを記述している場合など(ApacheやSambaなど)は設定が書き換わってしまわないように注意しましょう。
(-yオプションで自動的に対話をyesと進めることもできますが、設定が書き換わる可能性がありますので要注意です)

コマンドプロンプトが帰ってくると完了です。そのまま動作を続けても大丈夫ですが、再起動して起動などが問題ないことを確認しておくといいと思います。

...
$
$ sudo shutdown -r now または sudo reboot

再起動後にhostnamectlでOperating System欄にjessieとなっていればアップデート完了です。

$ hostnamectl
Static hostname: raspberrypi
Icon name: computer
Chassis: n/a
Machine ID: eae5fe1648c5902fa7c038f954e1edbf
Boot ID: f9b6ebbe89a5427c92c899ba97b822d6
Operating System: Raspbian GNU/Linux 8 (jessie)
Kernel: Linux 3.18.7+

また、次のコマンドで不要となったパッケージ類を消すことができます。

$ sudo apt-get autoremove
$ sudo apt-get autoclean

アップデート内容

詳細は公式ページのこちらになります。Wheezyのリリースが2013/05/04なので、Jessieのリリース2015/04/25まで約2年の期間があったことになりますね。

ツールのアップデート抜粋をまとめるとこんな感じです。

ツール Jessie Wheezy
release日 2015/04/25 2013/05/04
Apache 2.4.10 2.2.22
Asterisk 11.13.1 1.8.13.1
GIMP 2.8.14 2.8.2
GNOME 3.14 3.4
GCC 4.9.2 4.7.2
Icedove 31.6.0 10
Iceweasel 31.6.0esr 10
KDE 4.14.2 4.8.4
LibreOffice 4.3.3 3.5.4
Linux 3.16.7-ckt9 3.2
MySQL 5.5.42 5.5.30
Nagios 3.5.1 3.4.1
OpenJDK 7u75 6b27/7u3
Perl 5.20.2 5.14.2
PHP 5.6.7 5.4.4
PostgreSQL 9.4.1 9.1
Python 2.7.9/3.4.2 2.7.3/3.2.3
Samba 4.1.17 3.6.6
Tomcat 7.0.56/8.0.14 6.0.35/7.0.28
Xen Hypervisor 4.4.1 4.1.4
Xfce 4.10 4.8
package数 43,000以上 36,000以上

他にもRubyは1.9.3→2.1.5、Rails 2.3.14.2→4.1.8-1に変更されていました。

だいたい大きなリリースは2年くらいの周期なので、次バージョンのstretch(2017年くらい?)までは今回のJessieが今後の標準バージョーンとして使われると思います。

おわりに

今後は安定板となったJessieが保守対象となってきますので、特別な事情がなければ早い段階でアップデートしておきたいですね。ぼくの場合は自前でコンパイルしたpassenger関係がloadできなくなったりしたので、deb,apt以外の自前でインストールしたりしたものは注意が必要かもしれません(GCC関係もアップデートしているので)。

しばらくするとRaspberry PiのRaspbianダウンロード版もJessieになると思いますが(現時点はWheezy)、それまでは今回のやり方で簡単にアップデートできますので試してみてはいかがでしょうか。

ただ、とても時間がかかるので、撮り貯めたアニメやまんがの新刊などを見ながらポテチをつまんで片手間にやるのがおすすめです(・∀・)

参考