9ドルコンピュータ?
9ドルコンピュータが開発中とのこと。
CHIP – The World’s First Nine Dollar Computer
CHIPという9ドルのコンピュータが開発中とのことです。
最近はRaspberry Piをはじめとした、小型・格安のコンピュータがいろいろと出てきています。今回紹介するCHIPはその中でも驚くほどの格安($9)を売りにしています。日本円でも1000円程度で実現すれば夢のような格安コンピュータです。
特徴
- $9(1000円程度)
- CPU 1GHz
- メモリ 512MB
- データ容量 4GB
- WiFi/Bluetooth搭載
- コンポジット(アダプターにてHDMI & VGA)
- サイズ 60mm * 40mm
Raspberry Pi B+と同じようなスペックで、最初からデータ容量4GBとWifiなどの無線機能が搭載とすらばらしいスペックのようです。SDカードなしで電源を入れるだけで動作しそうです。
Linuxで動作するようなので、最初に設定さえしてしまえばRaspberry Piのように普通のコンピュータとして使える感じですね。
電源についてはLiPOバッテリーの3.7Vが紹介されていますが、USBコネクタ横にDC/DCがあるのでUSBなどの5V供給も使えそうです。
また、I2C,SPI,UART,GPIOx8などIO関連も豊富なので、最近流行りのIoT(Internet of Things)にもいろいろと使えそうです。
とにかく$9でひととおりの機能を備えるコンピュータなので、すごく期待が高まりますね。
発売時期
開発予算の目標$50,000(600万円)に対して$1,480,000(1億7000万円)ほど資金が集まっています(2015/05/20時点)。なので、予算的には全く問題なさそうなので、あとは開発が順調に進むかどうかです。
このロードマップを見るとちょうど1年後の2016年5月頃から資金提供者に配布開始のようですね。
かなり期待されていることの裏付けで資金がものすごい集まっているようですので、Raspberry PiのRSコンポーネンツのような販社と話が進めば一般販売が期待できますね。もしそんな展開になれば、早ければ2016年5月から購入できるようになるかもしれません。
あとは、開発が順調に進んで後押しする販社が出てくることを期待するだけです。
おわりに
Raspberry Piがきっかけとなって小型コンピュータがいろいろと出てきました。今回の$9コンピュータCHIPが成功すればRaspberry Piに代わってこのCHIPが小型コンピュータの本命になると思います。
コンセプト自体は集まった資金が物語るように成功していると思いますので、あとは開発が順調に進んで営業的にも成功することを期待したいですね。
そして、来年の今頃は1000円でぼくのような庶民でも手にできることを期待しています。