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電王戦FINALの最終戦を見て

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電王戦FINALの最終戦を見て思ったこと

Yahooのトップ記事になったりNHKニュースで取り上げられるくらいに衝撃な結末でした。

特に、今日ははFINALと銘打ってのイベントでの最終戦。その最終戦の結果があまりにも衝撃的でいろんなところで話題になりつつニュースにも取り上げられました。

電王戦とは

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(去年のニコニコ超会議で撮った電王手くんの写真です)

電王戦とは将棋で人間vsコンピューターで対局するイベントです。

ここ数年でコンピューター将棋が進歩して、人間のプロ棋士でもなかなか勝てないくらいにコンピューターが強くなりました。

さらに人間vsコンピューターを色濃く表現するために「コンピューター側の駒の差し手はロボットアーム」という熱の入りようです(上の写真の電王手くんがそれです)。

去年も同じイベントがあって、5vs5の人間(プロ棋士)vsコンピューターの団体戦だったのですが、人間1勝、コンピューターが4勝とコンピューター側が大きく勝ち越しました。

それを受けて今年は「コンピューター側がかなり勝ち越すのではないか」という前評判を覆して、人間2勝、コンピューター2勝のイーブンで最終戦の今日を迎えました。

この理由はコンピューターソフトの事前貸出しによるプロ棋士の半年にものぼる研究によるものでした。

FINALの最終戦

2勝2敗で最終戦という一番盛り上がる状況で大将戦を迎えました。

持ち時間5時間という勝負のため、朝10時から始まった勝負は通常なら夜の7,8時くらいまでの熱線が予想されました。

ところが・・・

20手目 コンピューター 「2八角」

ここで、コンピューターが打った時点でソフト開発者の方が投了を宣言して勝負が決しました。49分という超短時間で人間側の勝利という衝撃の結果となりました。

ソフト開発者がなぜここで投了したかというと、事前にコンピューターへのハメ技のようなものが見つかっていて、まんまとそのハメ技にハマってしまった故の投了でした。

これには賛否両論すごいいろいろと意見が飛び交いしました。

  • 最後までやりきるべき
  • プロがハメ技を使うとはけしからん
  • 勝つことにこだわるプロなら当然のこと
  • ハメ技を使わない真剣勝負が見たかった
  • スポンサー号泣

思ったこと

個人的に思ったことは先ほどのいろんな意見も含めて

「ソフトが強すぎてプロがなりふり構わずに戦ってやっと勝てるのか」

ということです。

これは将棋に限った話ではなくて、オセロやチェスではすでにコンピューターの方が強いのは周知の事実です。そして、いよいよこの2,3年の結果から判断すると「トッププロ棋士よりもコンピューターの方が強そうだ」ということです。

そうなると将棋ファンやいろんな人を含めてみんなが期待しているのは

「羽生さんとコンピューターの最終決戦を見てみたい」

だと思います。この実現を期待したいですが、いろんな大人の事情で実現は難しそうですね。すでにいい勝負ができる時期は過ぎかけているだけにこれについてはちょっぴり残念・・・

未来の話

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特に今回メモ書きしようと思ったのは、このお話。

というのも、将棋についてもコンピューターの方が上になるのはコンピューターの進歩や歴史を見れば明らかですね。そしてぼくの興味はその先です。

2050年くらいにコンピューターが人間の知能を超えると予想されています。

その時に

  • 人間がどんな反応をするのか
  • チェス・将棋のように追い抜かれた時の世間の反応
  • コンピューターと人間がどう向き合っていくのか

現在進行形で将棋ではコンピューターが人間を追い越していきます。それでも「人間の方がまだまだ人間が上」という人もいるし「コンピューターには敵わない」という人もいます。

これが別の世界の例えば100m走を題材とします。チーターと人間が競走して人間が勝つと思う人はいないと思います。それはすでにチーターの方が圧倒的に早く走ることを知っているからです。それでも、人間はチーターよりも早く移動することが可能です。それは車や飛行機といった技術を利用することで実現しました。

そして、その技術の根源は「知能」でした。その「知能」をコンピューターが超えていくのもそう遠くない未来にきっと起こると思います。その時に「コンピューターとどう向き合っていくのか」ということ、さらには人類の繁栄の根源になる知能を超える存在が現れた時、どんな未来が待っているのか。

きっと今日の電王戦のハメ技の比にならないくらい、人類が動揺して混乱するのは間違いないと思います。

今日の一戦を見て、ぼくは「そんな瞬間に立ち会ってみたいな」なんて思いました。そして、今日はその小さなきっかけに立ち会えたと思えると少し感動した次第です。